Q.アンガーマネジメントの授業を行っているのですが、
なかなか上手くいかないのです。
生徒に定着させるために、何かコツがありますか?

A.アンガーマネジメントはトレーニングです。
日々、生徒さんが自ら意識できるよう、視覚的なツールを空間に配置するのも一つの工夫ですね。

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こんにちは。
ビジネスコミュニケーション研修講師の川上陽子です。

冒頭の質問は、先日の部活動指導者対象のアンガーマネジメント研修で、受けた質問です。

岡山県は、平成15年度と比較的早くからアンガーマネジメントを教育現場に取り入れようと、
研究発表などで中学校に取り入れられてきました。

先生方が工夫して授業など行っていらっしゃいます。

ただ、年に1~2回の授業ではなかなか定着しませんね。

私も岡山市内の公立小学校で、アンガーマネジメントファシリテータとチームを組み、
授業を継続して実践していますが、
こちらの学校では、先生が教室内に、
アンガーマネジメント的怒り方のポイントや
怒りのボキャブラリー、
衝動をコントロールする方法、など

授業のポイントをポスターなどにして、
日々目につく工夫をされたり、
トラブルがあった時に、それを用いて生徒と話し合ったり、

と、学校生活の中に定着させる工夫をされています。

先日、
岡山県里庄町立里庄中学校の1年生と3年生に
アンガーマネジメントの授業をいたしました。

早速その模様を、授業のポイントとともに学校のHPにアップしてくださいました。

>>>里庄中学校のHP

そして、なんと授業後、私が学校を後にするまでの1時間ほどの間に、
授業のポイントを生徒さんがポスターにし、
廊下の掲示板に張り出してくれていたのです!

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このように、常に視覚的に触れることで、
授業を思い出し、アンガーマネジメントが定着していきます。

冒頭の質問をしてくださった先生に、
こちらの中学校の例をお話ししたところ、
参考にしてくださるということでした。

小学生、中学生だけでなく、
私たち大人も、日々のトレーニングには、
視覚的ツールを活用するのもよいですね♪