新年度が始まりました。新しい環境で働くという方もいれば、
職場に新人が入ってくるという方もいるでしょう。
この時期、私は新入社員研修に呼ばれることが多いのですが、そこでよく聞く悩みがあります。
新人からよく聞く悩みは、
「分からないことを先輩や上司に聞きにくい」
逆に、先輩や上司の方からよく聞くのは
「どのように指導をして良いのか分からない」です。
仕事をする上で叱らなければならない時もあるけれど、上手に指導できる自信がない。
自信がないまま叱ってしまい、相手が萎縮をしてしまった。
新人の方も、自信がない状態で質問をしてしまう。
そして聞き方や聞くタイミングをミスしてしまい、さらに自信喪失・・・という悪循環に陥っているようです。
私も新人と先輩、両方の立場を経験したのでどちらの悩みもよく分かります。
しかし、この「叱る」(あるいは上手に質問をする)ことは「技術である」と
アンガーマネジメントでは捉えています。
つまり、叱り方・質問の仕方は練習すれば上達するのです。
今回からは、「上手な叱り方・質問の仕方」をテーマに
ポイントをお伝えしていきますので、一緒にトレーニングをしていきましょう。
まずはなぜ叱るのか、考えてみましょう。
皆さんが叱る目的は何ですか?
相手を凹ませるためでしょうか?
それとも、「私が正しい!」と自分の正当性を主張するため?
ストレス発散のためでしょうか。
実は叱る目的は「次からは○○してほしい」という
「相手への行動のリクエストを伝えるため」なのです。
ただ、私たちは叱る時「何故こんなことになったの!?」と、怒りの感情だけを相手にぶつけがちです。
そして質問する側も何を聞きたいのか、
上司や先輩に何を教えてもらいたいのか。
このリクエストが明確になっていないので、コミュニケーションが上手くいかないことがしばしばあります。
では、このリクエストはどうすれば明確になるのでしょうか?
次回は相手に伝えたいリクエストの整理の仕方についてお伝えします。
どうぞお楽しみに♪