1時間労働より2時間労働のほうが当然「成果」がある、
時間が長ければ、報酬も比例して多くなる、という
その考え方こそが『長時間労働』を是とした働き方をしてきた人たちの発想であり、
その考え方を変えることが、「働き方改革」にまず必要なことなのです!
なぜか?
まず単に同じものを作る、という作業を考えてみましょう。
一見、時間が増えれば成果も比例して増える、報酬もそれに応じて増やす、
と考えられそうです。
しかし、人間は同じ生産性で長時間働き続けることはできません。
長時間になれば、製品にバラつきもでるし、ミスも多くなります。
それをカバーするために、やり直しに必要な時間や経費がかさむだけでなく、
クレーム対応、メンタルヘルス対策も必要になっていきます。
高度成長期のこうした働き方や、大量に作っては廃棄する、という社会システムが立ち行かなくなり、
必要なもの、質の良いものを求められる現代には、
この時間に比例する報酬システムは時代に合っていません。
研修という仕事について考えてみると、
1時間の研修は準備も簡単で、内容もそこそこ、
2時間の研修は準備が倍になり、内容も倍になる、
時間が増えるにつれ、比例する、
という構図が全く当てはまりません。
1時間の研修だから2時間の研修の半分途中でおしまい!
などという研修は私はしません。
準備に係る時間はほぼ同じ、
2時間必要な研修を1時間にするにはどの部分を短縮していくか、
プログラム構成にかかる時間はほぼ同じ、
短時間でどう伝えるか、を考える方が、能力の高い講師の仕事といえるかもしれません。
2時間研修の講師報酬は1時間研修の半分で当然、
という図式は当てはまらないのです。
いえ、当てはまらない研修を私は提供していきたいと常に考えています。
これからの時代の仕事の仕方、働き方を変えるには、
その評価の仕方も変わる必要があることを知っていただきたいな、と思います♪