なぜパワハラが生まれるのか

加害者側はどうすれば良いのか

「日経Biz Gate」に寄稿した記事
「パワハラ防止のために組織が考えるべき2つのポイント」から3回に分けてご紹介します

>>>1回目の記事はコチラ

 

2回目はコチラ

自覚のない上司には「自己認識」を

アンガーマネジメントでは
価値観を「べき」というキーワードで表現しています。

「残業してでも成果を出すべき」VS.「子どもとの生活を優先すべき」

「上司の言うことには従うべき」VS.「上司といえども間違っていることは正すべき」

1つの組織といえども様々な「べき」が存在します

どちらが正しいか否かという議論を繰り返しても不毛です

価値観は人それぞれ
自分と上司、部下の価値観は違う
という前提に立つことが重要だ
とアンガーマネジメントでは伝えています

しかし、これが難しいのです

パワハラしている側には、自覚がないのです

自分の「べき」さえ把握していないからです

日本アンガーマネジメント協会が2016年に実施した
「怒りの感情が業務に及ぼす影響」に関する調査では
53%の部下が「怒られた上司に対してパワハラだ」と感じている一方で
「怒った上司がパワハラだ」と感じているのはわずか16.7%

およそ3倍もの認識のずれがあるのです。(※注2

 

このズレを埋めるために

自分の怒り方に問題はないか

アンガーマネジメントで自己理解をしていくのが
パワハラ防止のファーストステップとなります

※注2
【調査概要】調査対象者:社員(職員)100人以上の企業(団体)に勤める正社員(正職員)の男女とコールセンター勤務の男女に対して行い、部下・後輩に怒った者および顧客に怒った者(A)515名、上司・先輩に怒られた者および顧客に怒られた者(B)774名。
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2016年3月11日~14日
調査内容:怒りの感情が業務に及ぼす影響