こんにちは
ビジネスコミュニケーション研修講師の川上陽子です
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人は「心」で動く

これは誰しも「そうそう!」と思うのではないでしょうか?

上司からの


「あれやって」
「これやって」


という指示だけではなかなか動かないけれども


もっと給料が欲しい
出世したい
すごいねと言われた
頼りになると言われた
お客様から感謝された

自分のモチベーションが上がれば
自然と人間は行動しますよね。

だからリーダーは
いかに部下の「心」を動かすかに注力します。

一方で


「個人の心」と「集団の心」は必ずしも一致しない


ということを、リーダーは心しておかねばなりません。

つまりリーダーは
「個人の心」と」「集団の心理」の両方に向き合わなくてはなりません。

個人よりも集団が優先される現象

集団心理は群集心理とも言われ、

フランスの社会心理学者 ギュスターヴ・ル・ボン博士が定義しました。

「集団の中で個人は変わる」と言っています。

このことを、心理学者のスティーブン・マーフィ重松博士は
自身の著書「スタンフォード式 最高のリーダーシップ」の中で

育ってきた環境や教育などによる「その人らしさ」が

集団の中ではぼやけていく

その人の個性が消えると
集団全体の「性格」のようなものが生まれる

と表現しています。

個人の心よりも

集団の心理が大きな力を持つ可能性があるということです。

またリーダーは

「同調圧力」という言葉も心に留めておくことが重要です。

心理学者ソロモン・アッシュが

学生に行った有名な実験をご存知でしょうか?

会議室に集まられた8名の学生に、簡単な問題を12問出します。

答えは単純明快。

しかし、最初の学生は間違った回答をします。

その次の学生も、またその次の学生も・・・

実は被験者の一人の学生以外は全てサクラで、

自分より前に答えた7名全員が間違った回答をします。

さあ、この状況でも、
あなたは自分が出した答えを堂々ということができるでしょうか?

7名が「A」と自信満々に答えている中で、
ただ一人「私はBです」と言えますか?

それとも
皆に合わせて「・・・私も同じです・・・」
と答えてしまうでしょうか?

自分と違う回答でも
皆に合わせてしまう状況を「同調圧力」と言います。

実験では12問中、1問も間違えなかった人、

つまり同調圧力に屈せず自分の答えを貫いた人は、

わずか25%にすぎませんでした。

私たちの組織はどうでしょうか?

皆が「前例にないからやめよう」と言っている中で
ただ一人「いや、失敗しても良いからやってみよう!」

と言える部下がどのくらいいるでしょう?

私たちの組織では
このような事態が少なからず起こってはいるように思います。

同調圧力によって

・大きな声のメンバーに皆が引きずられてしまう

・違うと思っていても言い出せず、ストレスをため、メンタルダウンしてしまう

・異なる意見を持つ新人が、職場の雰囲気に馴染めず辞めていく

ということもあるでしょう。

集団とともに「個人の心理」を大切にするには

このように
集団心理は、仕事の成果にも影響しています。

リーダーは


『人は集団に流される「弱さ」を持っている』

ということを知っておかなければなりません。

その上で
個人一人ひとりに向き合っいく。

そういう意味で
1on1ミーティング を捉えると
今まで見えなかったその人の側面が見えてくることもありますね。

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